ウェディングクリップコラム
結婚式場の持ち込み禁止への対処法 - 好きなウエディングドレスを着るために
人生で最高にハッピーな時間、結婚式。花嫁であればそんなハレの日に自分の好きなドレスを着たいと思うのは当然ですが、ドレスは指定の提携業者にあるものの中からしか選べず、持ち込みは禁止、という式場も少なくありません。ここでは、式場がドレスを持ち込みにする理由や持ち込み禁止の場合の対処法についてご紹介します。

目次
  1. 持ち込み禁止の理由はすべて式場の都合!?
  2. 法律的には問題はないのか?
  3. 持ち込み禁止でない会場を選ぶ以外の対処法とは

持ち込み禁止の理由はすべて式場の都合!?


結婚式場は自分やゲストが楽しむために提供されるはずの場所なのに、どうして持ち込み禁止などという決まりがあるのでしょうか。式場によってもその理由はさまざまですが、多くの場合は次のような理由が含まれていると考えられます。

提携業者との繋がりがあるため


ホテルやレストランを含むほとんどの結婚式場では、一つの式を行う中で、食事を提供する業者、衣裳を提供する業者、生花を提供する業者など、さまざまな提携業者が下請けという形でサービスを提供しています。

式場側にとってはすべての業務や責任を負わずに済みますし、例えばレンタル代が30万円のドレスであれば、会場側に10万円、衣裳業者に20万円というように、仕事を紹介した手数料として下請け業者から30%?60%程度のマージン(手数料)を受け取ることもできます。

下請け業者にとっても提携を結ぶことで毎回安定した受注があるため、両者にとって非常に都合のよいシステムであることがおわかりいただけるでしょう。

仮に持ち込みを可にしてしまうと、提携の衣裳業者はもちろん式場にも一切お金が入らないわけですから、そこで持ち込み料といったものを設定する式場が出てくるのです。

式をスムーズに行うため


結婚式場の運営上で最も重要なことは、挙式や披露宴をミスやトラブルなくスムーズに行うことです。そのためには、毎回会場内の事情を熟知している同じスタッフや業者のもとで式を行ったほうが、安定したサービスを提供しやすいのです。

トラブル回避のため


会場側が持ち込み禁止として既に運営をしている場合、ある一組を何らかの理由で持ち込み可にしてしまうと、それまでに持ち込み禁止という決まりに素直に応じていた利用者からもクレームが入りかねませんし、実際にそのような事例もあるそうです。

しかも結婚式の場合は一生に一度のことも多く、同じ利用者が「じゃあ次は持ち込みで」というわけにもいきませんし、最近ではSNSなどの普及により悪い口コミが広がってしまうとその後の運営にも大きな影響を及ぼしかねず、以前にも増してドレスの持ち込みは厳しくなってきているようです。

法律的には問題はないのか?


式場によっては提携業者のドレスが他の業者に比べて割高であったり、持ち込み料が高額すぎるといった理由から、消費者契約法10条(消費者の権利を制限している等)や、独占禁止法に違反しているのでは、という声もあるのは事実です。

実際に、持ち込み禁止の決まりや高額な持ち込み料に納得できない場合、消費者生活センターに相談すると、それらの決まりが無効になる可能性は高いでしょう。ただ、結婚式というおめでたい席での話ですので、なるべくであれば式場側との交渉のみで問題を解決したいものです。

持ち込み禁止でない会場を選ぶ以外の対処法とは


ドレスの持ち込み禁止に関するトラブルを避けるには、はっきり言って最初から持ち込みが禁止されていない式場を選ぶことしかないでしょう。

しかし、思い出の場所であったり、料理など他のサービスにこだわりがあるといった理由から、どうしても持ち込み禁止の会場で結婚式をしたい、結婚式の日だからこそすべて時間を自分たちの望みどおりにしたい、と考えてしまうのも当然のことです。

では、持ち込み禁止の場合の対処法にはどういったものがあるのか、交渉のヒントになりそうなものをご紹介します。

交渉するなら絶対に契約前!


一度契約してしまった場合、後になってから「やっぱりドレスを持ち込みたい」と言ってもまず持ち込みはできないと考えておきましょう。したがって少しでも持ち込みを検討しているのであれば、あらかじめ契約前に交渉をすることが重要です。

式場にとってはドレスを持ち込まれても式を挙げてもらったほうが得られる利益は大きいため「ドレスを持ち込めるなら契約するのですが…」と提案してみましょう。

持ち込み料を払うと提案


上述のとおり、利用者が持ち込みをすると、式場にとっては何の利益も生まれませんし、基本的に持ち込みを禁止している式場の場合は式場側から持ち込み料を提案することもありません。そのため、何度か持ち込みの交渉をしても承諾が得られない場合は、こちらから持ち込み料の提案をしてみることも一つの手です。

ただし、結果的に持ち込んだほうが高くついてしまう可能性もありますので、持ち込み料を提案する場合はそこまでしても本当に持ち込みたいのかを再度考えてみましょう。

こんな理由で持ち込み可になることも


まれではありますが、次のような理由から結果的に好きなドレスを着ることができたり、希望のドレスを持ち込めることになったケースもあるようです。

気に入ったものがない


例えば人気のデザインなど、気に入ったものがない場合は交渉することでそのドレスを仕入れてくれる場合もあるそうです。契約前にどんなドレスがあらかじめ用意されているのかをきちんとチェックしておくとよいでしょう。

サイズがない


ウエディングドレスの場合、体型に合わせたサイズの微調整はあらかじめ行ってくれる業者が多いですが、気に入ったドレスの中でサイズが合うものが見つからなかった場合、持ち込み可能になることもあるようです。

自前ならOK


業者からのレンタルによる持ち込みは禁止でも、自分で買ったものや作ったもの、母が着たものなど、自前のドレスであれば持ち込み可にしている会場もあるようです。こちらも契約前に確認をしておきましょう。

結婚式場が持ち込みを禁止することに法的な縛りはなく、基本的にはすべて式場側の都合によるものですので、交渉によっては持ち込み可にできる可能性もあります。気持ちよく結婚式当日を迎えるためにも、交渉をする際は必ず契約前に行いましょう。

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